助成財団センターの「東日本大震災 災害支援基金」
 第1回の配分を実施しました



当センターでは、東日本大震災による広域かつ未曾有の災害に対する支援の一環として、4月の臨時理事会の決議を経て、主として助成財団の有志の皆さまを対象に「東日本大震災 災害支援基金」の募集を行っています。
8月22日現在の災害支援基金は、助成財団25件、任意団体1件、個人4件の計30件、総額733万円となっています。
皆さまからご寄付いただきました貴重な温かい志の基金を配分するにあたりましては、当センター内に設置しました「震災支援基金運営委員会」(山岡義典委員長:法政大学教授・日本NPOセンター代表理事他3名)で検討の結果、この度の災害を体験し大きな心の傷を負いながらも懸命に明るく生きている子どもたちが健全に育ってもらうことを願って「被災地の子どもたち」に焦点を絞った支援を行うことにしました(現在の中学生は、復興に5年以上かかるとするとその間に成人を迎えることになり復興の担い手の中心となってきます)。
被災地の子どもたちの教育や心のケア、遊びを活動に取り入れた支援をしている団体に的を絞り、被災県のNPO中間支援団体に推薦を依頼した結果14団体の推薦を受けました。
 第1回の配分決定まで前掲の委員会を3回開催し、慎重に審査を行った結果、配分先として下記の6団体を選考し、対象団体を実際に訪問して活動内容と実態を確認した上で8月の臨時理事会の承認を得て配分いたしました。 その第1回の配分先は下記のとおりです。


(1)NPOアスイク(NPO法人申請中) 【宮城県仙台市】http://asuiku.sendai-net.com/
「仮設住宅で生活する子供と保護者のための、寄り添い型サポート事業」  100万円
劣悪な環境下におかれ、種々の不安を抱え我慢し耐えている子どもたちの心のケア及び学習意欲を維持してもらうために4月から6月までは避難所における子どもに対して独自のプログラムで学習サポートを実施し大きな成果を挙げてきた団体である。次のステップとして避難所から仮設住宅に移転した子どもの教育支援や親のサポートを継続して実施する事業。

(2)NPO法人石巻スポーツ振興サポートセンター 【宮城県石巻市】http://www.i-support.or.jp/
「わんぱくキッズスポーツ遊び出前事業」  100万円
石巻市は震災後、思うように運動をする機会を物理的に失ってしまっているが、被災幼児や児童の心のケアを兼ねたスポーツ遊びは深く傷つきじっと耐えている子どもたちの心の回復に大きな効果があることから、公認キッズ指導者やさまざまな種目の専門家による指導を受けてもらえるよう、市内各地の幼稚園・保育所・学校・公園等にスポーツ「遊び」を出前する。親子のコミュニケーションを深める機会としても活用していく事業。

(3)NPO法人創る村 【宮城県東松島市】http://www.geocities.jp/tsukurumura/
「未来へ向けた鎮魂と絆コンサート事業」  100万円
「創る村」はフリースクール運営、高齢者福祉施設運営を行っているが、2月に完成したばかりの新築施設の1階部分を津波で大きく破壊され、施設の什器類は自動車や楽器等も含め全部流失するという被害を受けた団体である。理事長である飴屋氏は長年教育に携わってきた教育者であり音楽家であることから、自分たちよりももっとひどい環境にある多くの方々を支援しようと立ち上がり、創る村で生活をする高校生とスタッフ、フリースクールに通う子どもたちが、童謡、歌曲、オペレッタなどをヴァイオリン、ピアノ、アコーディオン、コントラバスなどで演奏し、合唱し、被災した施設や避難所、公共施設等に出向き、音楽を通して勇気を与える支援活動を行う事業。

(4)岩手山田町・飯岡・大沢の会 【岩手県盛岡市】
「飯岡・大沢・ビッグスマイル事業」  100万円
震災により深く傷つきながらも大人たちの影で、我を抑えてじっと我慢をしている子どもたちの心のケアを図ろうと活動を継続している団体。
メンバーは中学・高校時代の結束の固い同級生12名であり、自営業者、勤め人、医師や看護師、教員等多種多彩。今回山田町で津波の被害にあいすべてを失った親しい船頭さんから「食料がほしい」との悲痛な一声に応えたことがきっかけとなり、被災地の子どもたちの様子を見るにつれ心のケアの必要性・重要性を痛感し、毎週盛岡から山田町へ出向き子どもたち向けのイベント活動を継続している事業。
また、この団体の代表者は盛岡で実施している豚肉のベーコン工場を山田町に建設し数名の雇用の実現を図り、また主婦を対象に毛糸の手作り工芸品(毛糸の帽子等)の制作を委託し手間賃収入が得られるような仕組みを作り上げ、就労面の支援も行っている。

(5)NPO法人岩手子ども環境研究所 【岩手県葛巻町】http://www5d.biglobe.ne.jp/~morikaze/
「動く森と風のがっこう&子どもキャンプ」  100万円
理事長は、東京出身で在京中は旭硝子財団のプルーフラネット賞等の企画運営に携わった経験もある。40歳で家族ともども岩手に移住し、山間地の廃校になった分校を利用した「森と風のがっこう」(自然の中でエコロジカルな生活体験)を運営し、今日では年間6,000人が訪れるまでになっている。この10年間のノウハウと経験を活かし、被災地のこの子どもたちの心と体を解き放つ、宿泊体験キャンプ(当団体の施設を利用、夏期1回、冬季1回 各30名程度)と被災地に出向いての子どもの遊びプログラム(8回)を実施する事業。

(6)SUCCESS(NPO法人申請準備中) 【茨城県竜ケ崎市】http://successsinfo.blogspot.com/
「被災地の「こどものスポーツの夢」支援事業」  50万円
竜ヶ崎市にある流通経済大学でスポーツを研究している大学院生が、福島を中心に被災地でスポーツができなくなっている子どもたちにスポーツの機会を提供、専門知識を有した指導者を派遣するなどの活動を継続的に実施していく。
具体的には、8月8日から10日の3日間、いわき市小名浜中学校水泳部を対象とした合宿支援を実施の他、いわき市の女子サッカーの練習や交流試合等への依頼が来ている。今後も連休などを利用して、日ごろ屋外活動や練習が制約されている子どもたちがのびのびとスポーツができる環境を提供するための合宿開催支援等を被災地のニーズを確認しながら実施する事業。



 ご寄付を賜りました皆さまには改めて感謝申し上げますと共に、ご寄付をいただいた皆さまのお名前は各配分先の団体にお知らせしてあります。
なお、第2回配分は10月上旬に実施を予定していますが、この支援基金へのご協力(締切9月末日)を引き続きよろしくお願い申し上げます。

震災支援基金運営委員会」の委員
−安藤 雄太(東京ボランティア・市民活動センター アドバイザー)
−野崎 佳子(セブン・イレブン記念財団 公募助成責任者)
−山岡 義典(法政大学現代福祉学部・同大学院人間社会研究科 教授)
−田中  皓 (助成財団センター 専務理事)


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