第34回(2020年度)助成財団フォーラム 開会挨拶

※2020年11月27日開催の2020年度助成財団フォーラム「『想定外』の事態において助成財団はどのように社会的役割を果たせるか? -コロナ禍の経験等を踏まえて-」の冒頭の山岡理事長による開会挨拶・フォーラムのねらい。

山岡でございます。
皆さんこんにちは。このような形でフォーラムを実施するということは、本当に現実に可能かどうか、当初色々迷ったのですが、いろいろな方のアドバイスと努力によりまして、やっと実現にこぎつけました。

実はお聞きかもしれませんけれども、昨日世界中のコロナ感染者が6,000万人を突破したと言うことでございます。6,000万人というと、日本の人口の半分ですけれど、それだけがすでに感染しており、亡くなった方も142万人出ている。日本だけで言いますと、感染者の累計は14万人と聞いていますので、世界の中から見ると、0.3%、ヨーロッパやアメリカにおける状況からするとまだまだ緩やかな感じですけれども、日本も第三の波を日に日にピークに向かって進んでいるという、大変非常な事態になっております。

こういう中で、こういうフォーラムをやるということでですね、それぞれまた新たな印象を持って新型コロナウィルスの感染症が社会に持った役割、そういう中で、助成財団が果たした役割というものを再確認してですね、これを今回だけのものとするのではなく、その中から様々なヒントあるいは示唆を得ながら、今後もやって来るかもしれない想定外の事態に備えられるような、そういう我々の財団改革そのもの、あるいは場合によっては公益法人制度そのもののあり方も含めてですね、想定外の事態に対応するとはどう言うことかということを議論しあえればという風に思っているわけでございます。

もともとこの助成財団というのは、あるいは公益法人制度というものは、想定外のことは想定していないんですね。ですから想定外のことに対しては、割合動きが難しい組織ではないかなと思いました。それは長年の日本の伝統というものもありますし、制度の伝統ということもあります。しかし、新しい時代の新しい助成財団としては、今後とも様々な想定外の事態に耐えるように自己変革していかなければいけない。そう言うような思いでこのフォーラムを開いております。

今日のフォーラムは一部と二部を併せて3時間ございます。一部では5つの助成財団から事例報告を受けます。かなり緊急対応として4月から様々な動きが出ておりまして、日本の助成財団も次々に新しい手を打ち、迅速に臨機応変に対応したという事例がございました。それはいろいろ沢山あるわけですけれども、特に今回は色々な分野とかそれぞれの時期の対応の仕方とか、そういう意味から5つの団体にお願いしたわけですけれども、そのほかにも様々な事例をわたくしども助成財団センターはアンケート等を通していただいておりますので、若干そういう中からも紹介させていただく、あるいはアメリカの状況についても簡単ながら紹介させていただく。そう言うのが前半でございます。ですから前半は正にコロナ禍の経験というものを共有したい。

そして15分程休憩を置きまして、その後はこの経験が何であったのか、この経験を我々は今後の想定外の事態に対してどのように活かしていけるのかという点を議論したいと思います。こういうZoomを通して、オンラインで行う会議ですのでなかなか自由に議論をするということは慣れないと思いますけれども、それでも今後の議論のための種が蒔かれるということになれば良いのではないか、今後私どもが考えていかないといけない事の種と言いますか、示唆が得られれば、これからの私たちの財団そのものをどういう世界にしていかなければいけないかという議論のヒントになると思うんです。

今日は皆さん、慣れない形でですね、オンラインですから全国各地から入っておられると思います。あるいは一つのシーンで共有して事務所等でご覧になっている方もいらっしゃるかもしれませんけれども、今日のこの様々なヒントを事例から読めるもの、そしてお互い同士の交流の中から生まれるもの、そういうものを私たちのこれからの助成財団のあり方を考える素材として、しっかりとご理解いただければ良いのではないかと思っております。

本来ですとこの後に交流会というのがあるんですけれども、そこが非常ににぎやかになって活発になっていろんな人間関係が生まれて来るんですが、それは今回できません。おそらく一年後ぐらいにはできるかもしれません。またそういう本当にリアルに出会って懇親を深めるというようなそういう機会もやがてやって来るということを信じながら、今日は初めての試みオンラインということで進めたいと思います。

この後、認定等委員会の清水事務局長さんからビデオのメッセージもいただいております。いろいろな協力によって、このフォーラムが実現できているということについて感謝を申し上げます。また事例報告その他で協力いただいた皆様からも、本当に色々とですね、いろんな形で事前の協力をいただいております。お忙しい時間をとっていただき、ありがとうございます。
ではこれから先に進めさせていただきたいと思いますので、私の挨拶はこれで終りにさせていただきます。どうもありがとうございました。