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No.14 東京パラリンピックの開催を目前にして

JFC e-mail newsletter NO.14
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東京パラリンピックの開催を目前にして
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(2021/08/17(公財)助成財団センター発行)

この度の8月とは思えない全国的な大雨により、被災された皆さまに謹んでお見舞い申し上げます。併せて、新型コロナウィルスはデルタ株等への置き換わりにより、爆発的な感染拡大へと進行しています。コロナウィルスの感染予防対策を徹底し、くれぐれもお体ご自愛ください。

8月24日からはパラリンピックが始まります。パラリンピックを観戦し、私たちは選手の方々の、その高いパフォーマンスに驚き、感動することになるに違いありません。パラリンピック組織委員会は、パラリンピックの一番の価値は、「『失われた機能を数えるのではなく、残された機能を最大限に活かそう』という精神で挑戦する選手の方々を見てもらう」、そして「障がいがあることは不可能を意味するものではないことを、観ている人が気付き、それが社会を変えていく力になるということです」としています。もし障がい者の方の可能性を不可能にさせているものがあるなら、それは私たちの無関心さや誤解から来るバリアに違いありません。

ヘレン・ケラーの言葉にも「障がいは不便です。不幸ではありません」とあります。最近はエンパシーという言葉を使うようですが、その不便を理解して、身近な生活の環境を少し変えたり、少し便利にする気づきを持つこと。そしてこのような非常事態でのパラリンピックの開催を無駄にしないために、心のバリアフリーを学び、多様性社会の実現につなげていかなければいけないと、強く思います。そのためにも、9月5日までの13日間を最後までしっかりと見届けたいと思います。

オリンピックの開催については、複雑な思いがありましたが、選手の皆さんの頑張りには、純粋に心を打つものがありました。インタビューでは、選手の皆さんが口を揃えて、「一人でやってこられたわけではない」と、多くの方のサポートに感謝を述べていました。コロナ禍で、経験した事の無い多くの困難があり、そのサポーターの方の努力も並大抵ではなかったと思います。サポーターの方は、選手に想いを託す最大の支援者であり、それは、より良い社会や未来に向け想いを託す寄付や助成金の心と繋がっていると感じています。我々助成財団として、コロナ禍、新たな支援・助成のあり方を模索しアプローチしていく必要性を再認識した次第です。(事務局)

INDEX・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1.「新情報PT」の進捗状況のご報告
~ 2021年度「助成団体データベース」に関する調査へのご協力のお願い
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2.「奨学財団 交流会」のご報告
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3.ご参考までに:オンライン会議への事務局対応・評議員会の議事
ーテレビ会議システム(Zoom)オンライン評議員会における即時・双方向性の確認に関しー
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4.NPO支援財団研究会 2021 WEBシンポジウム の開催ご案内
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5.お知らせ
「助成財団センター主催セミナー(Zoom開催)」について 他
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1.「新情報PT」の進捗状況のご報告
~ 2021年度「助成団体データベース」に関する調査へのご協力のお願い
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現在、当センターでは、ご厚志のある皆さまから、多くのご支援を頂戴し、「新情報システム開発プロジェクト(2020~2022年・3ヶ年計画)」を進めております。その主目的として「助成情報検索ポータルサイト“助成情報navi”」の構築を行って参りました。
当センターが1988年の財団法人設立以来32年間に亘り、助成団体の皆さまから「助成団体」に関するデータをご提供いただき、我国で唯一の助成財団データベースとして2,107団体のデータを積み上げ、社会の発展のために提供してまいりました。その「助成団体データベース」を、デジタル化が進む今日の社会において、デジタル化を通し、助成団体の皆さまと助成を求める多くの応募者・研究者や社会貢献活動に携わる方々双方に最大限に活用していただくため、この度「助成情報検索ポータルサイト“助成情報navi”」を作り上げました。
9月から、まずは「助成団体データベース」に関する調査でのデータベースの更新において「助成情報検索ポータルサイト“助成情報navi”」を利用した“インターネットでの回答”の機能をリリースすることになりましたので、ご報告申し上げます。これまで毎年、多くの時間を割いていただいた調査表に関する作業(記入・確認・郵送)のご負担を軽減いただけるものと考えております。

「助成情報検索ポータルサイト“助成情報navi”」では今後、団体情報の発信や統計機能・検索機能もリリースして参ります。検索機能を含めたリリースは、今年末を目指しております。検索機能のリリースの段階では、助成団体の皆さまには、いつでも最新の情報を登録・発信していただけるようになり、かつ助成金を求める応募者等の方々には、常に最新の情報を検索していただけるようになります。
当センターでは、今後も、デジタル活用による機能の更なるブラッシュアップを図り「助成情報検索ポータルサイト“助成情報navi”」の利用を通して皆さまのサービスの向上に取り組んでまいります。

2021年度の「助成団体データベース」に関する調査表は9月に郵送いたします。最新データへの更新にあたりましては、是非とも便利な“インターネットでの回答”をご利用いただきたく、ご協力の程、何卒よろしくお願い申し上げます。(尚、従来通りの“郵送での回答”もお受付いたします)

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2.「奨学財団 交流会」のご報告
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コロナ禍で開催が延期されていました奨学財団交流会は、コロナ感染拡大の中における国内奨学財団の取組に関する情報交換と、国が実施する修学支援制度の改正等内容の理解を深める必要から、4幹事財団〔(公財)交通遺児育英会・(公財)電通育英会・(公財)日本教育公務員弘済会・(公財)吉田育英会〕の皆さんに企画・運営面での協力をいただき、7月21日に第6回交流会がオンラインで開催されました。
約2年ぶりの開催でしたが、20団体27名の皆さまに加えオブザーブ参加の皆さまに参加いただき、有井 和久さま〔(公財)電通育英会 専務理事〕の司会により進められました。

第1部の講演では、文部科学省 高等教育局 学生・留学生課 高等教育修学支援室 専門官 市原 信吾さまを講師にお招きし「高等教育の修学支援新制度について」と題して講演いただきました。最近創設・改正されてきている修学支援制度(一定要件下の授業料等減免制度の創設・給付型奨学金の支給拡充等)について、豊富な資料をベースに皆さまからの事前質問への回答も含め、熱心にご講演いただき、国の支援制度の動向は民間奨学財団の在り方に大変参考になりました。

第2部では幹事財団の皆さんからコロナ感染拡大で混乱する奨学事業の取組への工夫や、実施が難しくなった奨学生の交流等の諸行事への対応、デジタル通信技術を活用した交流事業への取組等の各種情報提供がなされました。

それを受けて、第3部の情報交換会では、第2部に対する質疑に加え、各財団から事前に提供された課題について積極的な意見交換がおこなわれました。財団運営面ではコロナ対応で実施できなくなった事業についての代替対応や使用できなかった事業費の使途、収支相償への対応等の共通課題も浮き彫りになりました。開催後のアンケートでは「文科省の話は改めて大変参考になり、このような機会は大変貴重」「他財団の事業の話が聞けて大変参考になる」「同じ悩みを共有でき、その対応策も参考になった」などの意見が寄せられています。

まさに、奨学財団交流会の開催主旨である「国内奨学に関係する事業に取り組んでいる助成財団が中心となり、奨学事業に関して共通する情報交換や、課題等について、時には有識者を招き、意見交換を行うなど、奨学財団として質的向上に役立つ勉強会・情報交換の場を設ける」ことの重要性、必要性を再認識した交流会となりました。また、リアルでの懇親が出来ない代わりに、希望者による電子名刺交換も実施されました。

最後に当センターから、今後とも交流会活動に対しての支援に力を入れていくことと併せて、その一環としてセンターのWEBサイトに交流会のページを新たに設けるので活動の一助として活用してほしいとの情報提供をいたしました。

参加財団等(50音順):
(公財)旭硝子財団、(公財)岩谷直治記念財団、(株)SMBC日興証券、(公財)樫山奨学財団、(公財)川野小児医学奨学財団、(公財)北野生涯教育振興会、(公財)軽金属奨学会、(一財)篠原欣子記念財団、(公財)SOMPO福祉財団、(公財)東京海上各務記念財団、(公財)戸部眞紀財団、(公財)中谷医工計測技術振興財団、(公財)古岡奨学会、(公財)丸和育志会、(公財)三菱UFJ信託奨学財団、(公財)ヤマト福祉財団

幹事財団(50音順):
(公財)交通遺児育英会、(公財)電通育英会、(公財)日本教育公務員弘済会、(公財)吉田育英会

ゲスト:文部科学省 高等教育局 学生・留学生課 高等教育修学支援室
独立行政法人 日本学生支援機構

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3.ご参考までに:オンライン会議への事務局対応・評議員会の議事
ーテレビ会議システム(Zoom)オンライン評議員会における即時・双方向性の確認に関し-
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テレビ会議システム(Zoom)オンライン評議員会における即時・双方向性の確認については、機関運営上、即時・双方向性の確認、ならびに議事録にもその旨の記載が求められ、注意が必要です。当センターでは、法務局から補正の指摘があり、是正対応しています。尚、テレビ会議システム(Zoom)においても、議事録への開催場所(事務局本部)の記載は必要です。以下、その例示です。

議事冒頭・開会宣言「議長は、本日の評議員会は、テレビ会議システム(Zoom)を利用して行う旨を述べ、出席者が一同に会するのと同等に適時・的確な意見表明が互いにできる状態となっていることを確認の後、〇時〇〇分、評議員会の開会を宣言した。」
議事終了・閉会宣言「本日のテレビ会議システム(Zoom)を用いた評議員会は、即時・双方向性が満たされており、終始異状なく議題の審議を終了した。」
皆さまのご参考になれば幸いです。

<議事録記載事項の参考資料>に関しては、下記をご覧ください。
一般社団法人及び一般財団法人に関する法律施行規則
第三章 一般財団法人・第一節 機関・第一款 評議員会
第60条(評議員会の議事録)
3 評議員会の議事録は、次に掲げる事項を内容とするものでなければならない。
一 評議員会が開催された日時及び場所(当該場所に存しない理事、監事、会計監査人又は評議員が評議員会に出席した場合における当該出席の方法を含む。)
二 評議員会の議事の経過の要領及びその結果

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4.NPO支援財団研究会 2021 WEBシンポジウム の開催ご案内
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NPO支援財団研究会 2021 WEBシンポジウム(参加費無料)が開催されます。枠組みは次の通りとなります。多くの皆さまのご参加をお待ち申し上げます。
<テーマ>:「秋の助成金応募シーズン到来。プログラムの狙いを理解して提案力を高めよう! 」
<開催日時> 2021年9月10日(金) 14:00~17:30
<主催> NPO支援財団研究会(事務局:公益財団法人 助成財団センター)
<申し込み並びに詳細>
https://20210910nposympo.peatix.com/

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5.センターからのお知らせ
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◎助成財団センター主催セミナーについて
新型コロナウィルス感染症対策のため、皆さまの安全確保を最優先に考え、Zoomでの開催を基本としています。在宅での受講も可能です。

**助成実務セミナー (9月) ーZoom開催ー
<あらまし>
主として助成事業の経験が浅い運営責任者ならびに実務担当者を対象として、助成事業に関する基本的な知識とノウハウを目的に助成財団センター理事 渡辺元が分かり易く講義をいたします。(1回ごとのご参加も可能です。)
<対象者>
助成事業の立ち上げ責任者、運営責任者、担当者、財団のプログラムオフィサーならびに伴走支援者、NPOの経営者ならびにマネジャーや現場スタッフ、中間支援の方などが対象となります。
<日時>
1.9月8日(水) 14:00~16:30
テーマ:「民間助成財団および助成業務について」
2.9月15日(水) 14:00~16:00
テーマ:「助成事業を運営するために-助成事業とは何か、その運営留意-」
3.9月22日(水) 14:00~16:00
テーマ:「助成事業のフォローアップ-意義、実施方法、情報の活用-」
4.9月29日(水) 14:00~16:00
テーマ:「助成事業をどのように組み立てるか」

詳細・申し込みはこちら。
http://www.jfc.or.jp/wp-content/uploads/2013/04/202109kenshu.pdf

**「深掘り」セミナー ーZoom開催ー
「設立の思いをつなぎ、50周年とその先へー岩谷直治記念財団ー」
<あらまし>
助成財団「深掘り」セミナーは、個々の助成財団の活動を深く掘り下げる(じっくり聴いて、しっかり考える)ことにより、 参加者各々が、これからの助成財団等の組織及び助成事業のあり方を考え、実践していくための一助となることを狙いとしています。第11回目となる今回は「岩谷直治記念財団」の活動をとりあげます。
「設立の思いをつなぎ、50周年とその先へー岩谷直治記念財団ー」同財団の行うエネルギーおよび環境に関する科学技術分野への岩谷科学技術研究助成金、岩谷直治記念賞、岩谷国際留学生奨学助成について運営方法や考え方などについて同財団常務理事江田一道様、ならびに事務局長内藤学様に忌憚なくお話しいただきます。
<対象者>
助成財団関係者他
<日時>
8月27日(金) 14:00~17:00

詳細・申し込みはこちら。
http://www.jfc.or.jp/wp-content/uploads/2013/04/20210827kenshu.pdf

**研究推進/支援担当者のための研修セミナー
<あらまし>
大学や研究機関における研究推進/支援の業務に携わっておられる方々を対象として、民間助成金の獲得に向けた必要な知識や情報の提供と共に、参加される皆さん相互の交流を目的に、研修セミナーを開催いたします。
今回は講義に続き、公益財団法人 武田科学振興財団の助成事業についての概要および研究助成等への応募に際しての留意点などに関する説明と質疑応答を予定しています。
<対象者>
大学や研究機関における研究推進/支援関係者、URAなど
<日時>
9月3日(金) 13:30~17:00
<開催方法についての注記>
WEBオンライン(Zoom開催)と対面・実開催のミックス方式を予定しておりますので、いずれかをお選びいただけます。(対面・実開催の最少催行人数:5名)
実開催の会場は、日本教育会館 7F 704 会議室(東京都千代田区一ツ橋) です。ただし 新型コロナウィルス感染症の状況により、WEBオンライン(Zoom開催)のみに変更する場合があります。ご留意ください。

詳細・申し込みはこちら。
http://www.jfc.or.jp/wp-content/uploads/2013/04/210903kenshu.pdf

◎新入会員のご紹介
公益財団法人松籟科学技術振興財団様、公益財団法人PwC財団様にご入会賜りました。心より感謝申し上げますとともに、今後とも情報提供に務めさせていただきます。

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★ ご寄付のお願い http://www.jfc.or.jp/profile/donation/
助成財団センターは、さまざまな事業活動を展開するため、皆さまからの寄付金を募集しております。当センターの事業活動にご理解とご賛同をいただき、是非ご寄付をお寄せくださいますよう心よりお願い申し上げます。

★ 会員募集中 http://www.jfc.or.jp/profile/collection/
当センターの中間支援組織としての果たすべき役割、責任は極めて大きいものと自覚しておりますが、皆さまのご参加とご協力があってこそのものです。
多くの皆さまに会員として当センターを支えていただきたく心よりお願い申し上げます。
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編集・発行 公益財団法人 助成財団センター
発信日 2021年8月17日
編集・発行人 田中 皓

公益財団法人 助成財団センター
〒160-0022 新宿区新宿1-26-9 ビリーヴ新宿4F
TEL:03-3350-1857 FAX:03-3350-1858
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