2025年度お酒の科学財団研究助成
2024/05/20
当財団の研究助成事業は、お酒に関する幅広い学術研究の発展をめざし、お酒と人、お酒と社会の良好な関係のあり方に寄与することを目的としています。助成対象とする研究領域は、一般研究領域として「臨床・精神医学領域」「臨床・内科学領域」「公衆衛生学領域」「心理学領域」の 4 領域に加えて、特定研究領域として 1 領域を設定します。なお、本研究助成では、これらの研究領域における人および人由来の試料・情報を対象とした研究や調査を公募します。
助成対象とする研究の対象
助成対象とする研究の対象は、人、および人の血液、体液、組織、細胞(人由来株化細胞も含む)、排泄物やそれらから抽出した DNA 等人体から取得した試料と、それらから得られた情報に限定します。販売されていたり、提供機関に依頼すれば広く研究者等が入手可能な試料や情報も対象とします。ご不明な場合はお問合せ下さい。
助成対象とする研究領域
- 一般研究領域
(1) 臨床・精神医学領域
お酒による人の精神および脳への影響、疾病に関する発症要因の究明、当該疾患の予防・支援・看護・治療法の確立等を目的とした研究領域とする。
(2) 臨床・内科学領域
お酒による人の内臓諸器官への影響、疾病に関する発症要因の究明、当該疾患の予防・支援・看護・治療法の確立等を目的とした研究領域とする。
(3) 公衆衛生学領域
お酒による公衆衛生上の諸問題に関する実態調査、要因の究明、これら諸問題の予防法の確立等を目的とした研究領域とする。
(4) 心理学領域
お酒による人の心理(欲求・情動・感覚・行動等)への影響に関する実態調査、要因の究明等を目的とした研究領域とする。
- 特定研究領域
年度毎にお酒の健康影響に関する特定の研究領域を設定する。
2025 年度は『ICT や AI を活用したお酒による健康影響の評価やお酒による諸問題の解決につながる介入に関する研究』とする。
例えば、ICT や AI を活用した
・お酒による健康への影響の評価や健康増進につながる研究
(課題の例)
>ウェアラブルデバイスを使った健康影響の評価
>ビッグデータを用いた飲酒の健康影響の解析・予測 等
・お酒による公衆衛生上の諸問題の解決につながる研究
(課題の例)
>ゲーミフィケーションなどを取り入れ、飲酒のコントロールにつながる研究
>メタバースを活用した飲酒習慣の変容を促す研究 等
*ICT(Information and Communication Technology):情報通信技術
*AI(artificial intelligence):人工知能
募集対象者
代表研究者として応募できる方は、当財団の目的に合致する、日本国内の大学、研究所および
病院等に所属する研究者を対象とします。制度や契約等により、他から研究資金を受けることを
禁じられている者を除きます。大学院生、学生、企業に所属する研究者は共同研究者として助成
研究に参加することはできますが、代表研究者としての応募はできません。同期間に、同じ研究
室・部署へ重複した助成はいたしません。
対象となる研究期間、研究助成金額
対象となる研究期間は 2 年間(2024 年 4 月から 2026 年 3 月末まで)です。
研究助成金額は 2 年間で上限 400 万円です。
応募締切り
2024 年 7 月 26 日(金)17:00(JST)厳守
※「info@osake-kagaku.or.jp」 宛てに1 件ごとに 1 通ずつ応募
詳細参照
https://www.osake-kagaku.or.jp/grant/
問い合わせ先
公益財団法人 お酒の科学財団