理事長挨拶

ご挨拶
~社会が前に進むための一助として~

 





この度、山岡義典前理事長の後を受けて、公益財団法人助成財団センターの理事長に就任いたしました渡邉肇です。
皆さまには平素より当センターにご支援、ご指導を賜り厚く御礼申し上げます。

当センターは1985年に設立されました。設立当時はバブル期の入口でしたが、日本経済の高度成長・発展の中で政府や企業だけでは解決できないさまざまな社会的課題に取り組む民間非営利セクターの活動が注目されていました。
当センターは、その中でも特に民間助成財団の振興・発展の重要性に鑑み、情報収集・提供、情報交流、人材育成、普及啓発等の諸活動などを通じ、助成財団の皆さまの活動を支援してまいりました。

その後、高度成長期が終焉を迎え、わが国の経済・社会は大きく変貌し、気候変動問題の深刻化、価値観の変容・多様化などと相俟って、それまで以上にさまざまな社会的課題が出現しました。
民間非営利セクターはそうした中、課題解決を牽引する重要な担い手として成長し、その基盤とも言えるNPO法整備や二度にわたる公益法人制度改革も実施され、今や社会に不可欠な存在として認識されています。
行政・企業と協働して民間非営利セクターが社会的課題を解決する「共創」の考え方も広く浸透するようになりました。
また、社会的課題の解決のみならず、その先には社会における新たな価値創造への貢献も視野に入ってきました。
2025年4月に行われた公益法人制度の見直しは「民間公益活動の活性化」を目的としており、特に民間助成財団への期待はかつてないほど大きくなっていると言えます。

これまでの40年間を振り返り設立以来の志を忘れず、また、現在の世界とわが国の情勢を踏まえ、さらには、民間非営利セクターとりわけ民間助成財団の将来の在り方を展望しながら、当センターは助成財団の皆さまのニーズにきめ細かく配慮したサービスをこれまで以上に効率的、安定的に供給できるよう努めるとともに、助成財団を活用される方々の活動の一助となるよう努力してまいります。
私も甚だ微力ではありますが、理事長として誠心誠意業務に邁進してまいる所存です。
今後とも、これまでと変わらぬご理解、ご支援、また、忌憚のないご意見を頂戴いたしたく、何卒、よろしくお願い申し上げます。

2025年6月
公益財団法人 助成財団センター
理事長 渡邉肇