NO.31 出口理事長からの新年メッセージ
JFC e-mail newsletter No.31
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出口理事長からの新年メッセージ
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(2023/1/12(公財)助成財団センター発行)
<事務局冒頭メッセージ>
謹んで新春をお祝い申し上げます。
貴団体の益々のご発展と皆様のご健勝を心よりお祈り申し上げます。
本年も変わらぬご厚誼のほどよろしくお願い申し上げます。
昨今の地政学的リスクに端を発する社会情勢や取り巻く環境の大きな変化は、今年も私たちを悩ませ、事業活動にも大きな影響を与えるに違いありません。何よりも“辛い”出来事が少ない年であることを心から願っています。
「辛」という字は一つ画が増えれば「幸」になります。“その一つ”とは何でしょうか。
助成財団センターでは、この2月2日に毎年恒例の助成財団フォーラムを開催いたします。そのテーマは「多様な連携に基づくアライアンスを目指して」としています。
「辛」を「幸」に変える“その一つ”を一人ひとりが各々の立場で増やすことができるように、多様な連携の中からご一緒に考えていきたいと思っております。ご参加をいただければ幸いです。
また、「幸」という漢字は逆さになっても「幸」となります。
字のごとくの揺るがない幸せには、心豊かで住み良い社会に向け、皆で力を合わせることが求められています。
その意味では、社会環境が大きく変容している今こそ、私たち非営利セクターとしての力の見せどころかもしれません。
助成財団センターは、助成団体の中間支援組織として、新しい社会ニーズに応えられるよう、助成事業の進化・深化を生み出す機会(opportunity)の提供したいと考えています。
心を新たに、新しい年にチャレンジして参ります。
INDEX・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1. 出口理事長からの新年メッセージ
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2. 第36回「助成財団フォーラム2022」2月2日(木)開催のお知らせ
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3.「新しい時代の公益法人制度の在り方に関する有識者会議」経過報告
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1. 出口理事長からの新年メッセージ
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皆様あけましておめでとうございます。
助成財団センターが誕生した20世紀、昭和の時代には、助成財団というものはそれほど多くの国に存在しておらずに不思議な組織と思われていました。社会全体がお金を儲けることに熱心で、それ以外のことは現実世界では理解されていないようでした。したがって、企業や富裕層が助成財団を設立することに対しては「偽善」のレッテルが貼られ、皆様方の諸先輩はこのレッテルを貼られないようにするために苦心を重ねられたものです。ところが今や助成財団は世界のここかしこで誕生し、普遍的存在として語られるようになってきました。
地球規模の気象変動問題、コロナウィルス蔓延に伴う様々な社会問題、ロシアのウクライナ侵攻に起因するウクライナ人の難民問題。こうしたことは一国を超える問題です。また、他方で、人口減少に伴う後継者問題、子どもの貧困問題、性差別等の問題、孤立化の問題、育児や介護の問題、過疎化の問題等々。こうした問題は、時には「家族」というところまで入り込まなければならない複雑な人間関係の問題でもあります。
「政府は大きな問題を扱うには小さすぎ、小さな問題を扱うのは大きすぎる」とまで言われるようになってきました。言い換えれば、「公益ニーズ」が非常に多様化し、政府で扱うことの限界がどの国でも見えてきています。地球規模の課題に対して多国間の助成財団がスクラムを組むことも珍しくありません。時には生活の現場の中にある問題には地域レベルの公益団体が重要な役割を果たしています。したがって、ほとんどの国で民間公益活動の活性化が謳われ、税制上も優遇されて、社会から応援されているのです。日本の税制改革もこの観点から行われました。
ところが日本では、「税制上優遇されているのだから、あれをしてはいけないこれをしていけない」と昭和時代の指導、価値観などがまかり通ることが珍しくありません。本来ならば、税制上優遇されているのだからあれもしようこれもしようと、あるいはこういうやり方もある、ああいうやり方もあるという法人サイドが活性化することが望まれていたのかもしれません。法令にはない金太郎飴の手法の強要こそ民間助成財団の矜持と相いれないものではないでしょうか?
その点で、今回、内閣府特命担当大臣(経済財政政策)の下、「新しい時代の公益法人制度の在り方に関する有識者会議」が設置され、法人活動の「活性化の観点」から議論が展開されていることは誠にありがたいことです。同会議の中間報告書が出されましたので、是非、「助成財団の活性化とは何か」という観点を見据えつつ、普遍的存在としての「助成財団の今後」を考えてみてはいかがでしょうか?
かつて「助成財団の仕事はあらゆる仕事の中で最も素晴らしい仕事である」ということを語ってくれた方がいらっしゃいました。公益法人の活性化とともに、皆様自身もいきいきと輝く年になることを祈念しております。
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2. 第36回「助成財団フォーラム2022」2月2日(木)開催のお知らせ
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当センターが主催する第36回「助成財団フォーラム2022」は 2月2日(木) 13:30~17:05 に開催いたします。
このフォーラムでは、助成財団の皆さんが公益認定制度や時流の変化を把握し、どう乗り越えてそれぞれの独自性を発揮したらよいのかに焦点を当て、「多様な連携に基づくアライアンス」を通して助成財団と助成事業の進化・深化を生み出す機会の創出を目指しています。
詳細につきましては、下記をご覧ください。
お申し込みは以下からとなります。
https://pro.form-mailer.jp/fms/86a0f1b6196538
助成事業を担当される皆さま、とりわけ若い皆さまに、出来るだけ多く参加いただくため、参加費は、団体単位としています。団体毎の参加は何名でも可能です。
注記)今回、参加される方におかれましては、事前に準備します自己紹介サイトへの入力をお願いいたします。
ネットワーク作りのために、フォーラムの中でのブレイクアウトルームのメンバーを事前に知ることが出来るように、併せてフォーラム後に連絡を取り合っていただくためのものです。
【プログラム概略】
13:30 開会
開会挨拶 ・フォーラムのねらい:公益財団法人助成財団センター 理事長 出口 正之
13:40 来賓挨拶、海外メッセージ
一般社団法人 日本経済団体連合会 会長 十倉 雅和 様
Mr. Derek Ray-Hill
Director of International Strategy & Corporate Services , Charities Aid Foundation(チャリティーズ・エイド財団 国際部長)
第一部 連携・アライアンスに向けたセッション
(進行:立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科客員教授 公益財団法人 助成財団センター 理事 渡辺 元)
13:50 情報提供・事例報告
◇ 組織運営の視点 助成財団の悩みごと 解決の糸口 - 小さなことから始めよう-
公益財団法人 日産財団 常務理事 原田 宏昭さん
◇ 事業推進の視点 これからの時代に相応しい助成事業の創出 ~地方と全国、つながりと連携
公益財団法人 みんなでつくる財団おかやま 専務理事 石田 篤史さん
◇ 人材育成交流の視点 助成担当者の交流から助成する力を高める
特定非営利活動法人 市民社会創造ファンド 事務局長・シニア・プログラムオフィサー 山田 絵美さん
14:20 休憩
14:25 情報交換会(於:ブレイクアウトルーム) 参加者全員
14:55 ブレイクアウトルームグループからの報告に基づく全体総括・意見交換
パネリスト:事例報告の皆さま
一般財団法人 キヤノン財団 事務局長 清田 慶子さん
公益財団法人 助成財団センター 専務理事 花崎 和彦
15:40 休憩
第二部 新たな公益事業の創出に向けた課題と問題点
15:50 基調報告 内閣府公益認定等委員会事務局 局長 北川 修 様
16:20 意見交換~ 公益認定等委員会の考え方を受けて/質疑応答
(進行:公益財団法人助成財団センター 理事長 出口 正之)
パネリスト:内閣府公益認定等委員会事務局 局長 北川 修 様
一般社団法人 日本経済団体連合会 常務理事 長谷川 知子 様
公益財団法人 三菱財団 常務理事 渡邉 肇さん
公益財団法人 樫山奨学財団 理事長 亀岡 エリ子さん
大阪財団社団連合会 理事・公益財団法人 千里文化財団 常務理事・事務局長 大石 なつ美 様
17:00 閉会挨拶・フォーラムのまとめ
公益財団法人 助成財団センター 専務理事 花崎 和彦
17:05 閉会
※ プログラムは都合により変更になる場合がありますので予めご了承ください。
【形式】
Zoomオンライン:WEBオンライン上でのネットワーキングの可能性を追求することが一つの眼目となっています。
【参加費】
団体単位 (一般団体)9,900円(税込)、(会員財団および個人参加)6,600円(税込)
団体単位としていますので、助成事業担当や若い皆さんも奮ってご参加ください。
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3.「新しい時代の公益法人制度の在り方に関する有識者会議」中間報告について
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既報いたしました「新しい時代の公益法人制度の在り方に関する有識者会議」の中間報告に関し、内閣府 公益法人メールマガジン 臨時号(2022年12月27日発行)にあらましが紹介されております。
https://www.koeki-info.go.jp/other/backnumber/2022/20221227_01.pdf
また、「法人活動の自由度拡大」-収支相償原則、遊休財産規制、認定当手続きの見直し-、と
「自由度拡大に伴う法人ガバナンスの充実」-法人運営の透明性、法人内外からのガバナンスそれぞれの向上、行政による事後チェック-
についてという2つの主な柱から構成されている中間報告の概要につきましては、以下をご覧ください。
https://www.koeki-info.go.jp/regulation/pdf/20221226_gaiyo.pdf
また、同報告の本文は、次からアクセスができます。
https://www.koeki-info.go.jp/regulation/pdf/20221226_houkoku.pdf
ご参考になれば幸いです。
※ 内閣府 公益法人メールマガジンは、メールアドレスと属性の登録だけで簡単に受け取ることが出来ます。特に公益法人の皆さまは運営のワンポイントアドバイスなどの情報もありますので、ご登録をお勧めいたします。
下記サイトをご覧ください。
https://www.koeki-info.go.jp/other/mailmagazine.html
尚、助成財団センターでは、会員の皆さまを対象とする“出口正之理事長による無料ウェビナー「理事長と語る会員間交流」”第二弾として、「新しい時代の公益法人制度の在り方に関する有識者会議 中間報告を読む」を1月16日(月)開催を予定しています。
まだ少し余裕がございますので、会員様との交流の場として、是非ともお気軽にご参加ください(直前のご参加も大丈夫です)。
<開催時刻:2023年1月16日 01:00 PM>
トピック:第7回 理事長と語る(無料):新しい時代の公益法人制度の在り方に関する有識者会議 中間報告を読む
このウェビナーに事前登録する:
https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_t10yCVGHRPaV1BY_diN6HQ
<開催時刻:2023年1月16日 08:00 PM>
トピック:第8回 理事長と語る(無料・懇親会スタイル):新しい時代の公益法人制度の在り方に関する有識者会議 中間報告を読む
このウェビナーに事前登録する:
https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_h-HereNmR7GnKZI6JlCSeA
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★ ご寄付のお願い https://www.jfc.or.jp/donation/
助成財団センターでは当センターの事業活動にご理解とご賛同をいただき、是非ご寄付をお寄せくださいますよう心よりお願い申し上げます。
★ 会員募集中 https://www.jfc.or.jp/recruitment/
当センターの中間支援組織としての果たすべき役割、責任は極めて大きいものと自覚しておりますが、皆さまのご参加とご協力があってこそのものです。
多くの皆さまに会員として当センターを支えていただきたく心よりお願い申し上げます。
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JFC e-mail newsletter No.31
編集・発行 公益財団法人 助成財団センター
発信日 2023年1月12日
編集・発行人 花崎 和彦
公益財団法人 助成財団センター
〒160-0022 新宿区新宿1-26-9 ビリーヴ新宿4F
TEL:03-3350-1857 FAX:03-3350-1858
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