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NO.33「研究推進/支援担当者(URAなど)のための研修セミナー」が開催されました

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 「研究推進/支援担当者(URAなど)のための研修セミナー」が開催されました
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(2023/3/18(公財)助成財団センター発行)

<事務局冒頭メッセージ>
明るい陽射しに春の訪れを感じる今日この頃です。(今日は花冷えの雨模様のところもあるようです、お風邪など召しませぬよう、ご自愛ください)

新型コロナウイルスの感染症法上の変更に伴う規制緩和も発表され、コロナ対策もようやく雪解けとなりました。「重症化リスクの高い人等に感染させない配慮は継続しながら、個人の判断に委ねることを基本とする」は当たり前ですが、私たち自身が思いやりと責任を持って行動することへの信頼の言葉でもあります。

スポーツファンにはたまらない大きな国際大会である、昨年末のカタールでのサッカーワールドカップに続き、今月8日からの第五回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が開催されていますが、コロナの感染対策の規制緩和により、WBCでも久しぶりに声出しの応援が戻ってきました。栗山監督は試合後のインタビューで「なかなか野球ファンの皆さんが球場に来られない時期は続きましたけれども、本当に野球が戻ってきたな、と。感謝しています。」とコメントしています。声出しが戻った満員の球場での応援風景に、改めてスポーツの素晴らしさを肌で感じ、気持ちも高ぶります。日本の活躍と世界レベルのプレーに魅了され、サッカーや野球などのスポーツをしたいと感じる子どもたちが増えると嬉しいなと思います。

そのような子どもたちの気持ちを実現させる“場”として、真っ先に部活動が思い浮かびます。そのいわゆる部活が、2023年度4月から、学校における働き方改革の一環として、主に公立中学校の生徒を対象とする、休日の部活の段階的な地域移行が始まります。そして、その指導に当たる部活動指導員は、おおむね外部の部活動指導員が行います。

学校教育の一環として、学校内で行われていた部活が学校外で実施されることになりますが、これにより、”教師は負担が軽減されることで授業へ集中することができる” “専門知識を持った外部の指導者により部活の指導の質向上が図られる” などのメリットはもちろん考えられますが、一方では、指導料の負担や指導員の人材不足も懸念され、子どもたちが気兼ねなく、満足な部活の時間を過ごすことが出来るか心配も残ります。

部活には賛否両論がありますが、子どもたちが平等にスポーツや文化活動を楽しむ機会を得て、同じ目標を持つ仲間と過ごす時間は大切で、人生においても貴重なものです。部活の地域移行により、地域におけるスポーツ振興財団などの活動もますます重要になってくると考えています。そして、子どもたちのために、部活も教育の一環として助成財団が支えて行くことも必要なのかもしれません。どのように運用されるのか、しっかりと注目していきたいと思います。

INDEX・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1. 「研究推進/支援担当者(URAなど)のための研修セミナー」が開催されました
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 2. セミナーご案内
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 3. センターからのお知らせ
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 1. 「研究推進/支援担当者(URAなど)のための研修セミナー」が開催されました
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3月2日(木)午後に、(公財)岩谷直治記念財団 江田 一道常務理事と内藤 学事務局長をお招きして、「研究推進/支援担当者(URAなど)のための研修セミナー」が開催されました。

大学をはじめとする研究機関の研究推進部局のリサーチ・アドミニストレーターらの方々と民間助成財団の研究助成担当のプログラム・オフィサーの方々の合計30名近くのご参加をいただきました。

花崎 和彦専務理事の開会のあいさつの後に、渡辺 元理事がプレゼンテーションを行います。渡辺理事は、草創期のトヨタ財団でプログラム・オフィサーとして研究助成の企画・運営を担当して以来、半世紀近くに亘る経験を介して研究助成の現場を熟知しております。併せて、立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科において教鞭をとりながら、助成を始めとする非営利活動に対する洞察を深めてきました。日本の民間助成財団を代表する先導的な助成のプロフェッショナルです。

この実践と研究をベースにして、日本学術振興会(JSPS)の科学研究費に代表される公的な研究資金と民間助成金の性格を渡辺理事は対比します。渡辺理事が強調したのは、前者の一元的かつアカデミア独特の「研究のための研究」も支援する性格と後者の多様性と社会性です。

この「社会性」が、民間助成金の獲得を目指す際のキーワードとなる、と渡辺理事は論を進めます。民間助成財団がどのような社会的目的のために設立されているのか、研究者が取り組む研究課題にはどのような社会的意義があるのか、研究から生まれてくる成果はどのような影響を社会に与えるのか、といったことを研究者は民間助成財団に対して申請する際に考慮することが肝要であると説きます。

休憩を挟んで、(公財)岩谷直治記念財団 江田 一道常務理事と内藤 学事務局長が自らの財団の成り立ちとその研究助成プログラムについてご紹介くださりました。岩谷産業株式会社の創業者である岩谷直治さまが、科学技術の研究開発と国際交流の促進という社会への報恩の志を以て、半世紀前に私財を拠出して設立した経緯を伺ううちに、参加者の皆さまも、休憩前に渡辺理事が強調した、民間助成財団が持つ「社会性」の根っこの部分についてのイメージが具体的につかめてきたものと思います。

また、同財団の特徴である、エネルギーと環境を中心とする研究助成 -岩谷科学技術研究助成-、表彰事業 -岩谷直治記念賞-、国際的な奨学 -岩谷国際留学生奨学助成- の3つの助成枠組みが三位一体となってエネルギー、環境分野の研究者コミュニティのプラットフォームを作り出しているイメージにも強い印象をいただきました。

しかも、このような既存の枠組みに加えて、設立50周年を記念する特別事業として、岩谷科学技術特別研究助成:1件当りの助成限度額は1,000万円(10件)と大型のもの、岩谷直治記念賞:中小企業を対象としたもの(副賞5百万円、2件以内)、岩谷国際奨学助成の「友の会」の世界大会:奨学生OB・OG組織である「友の会」へのフォローアップ を実施される殊にも驚かされます。企画力と財政的な体力の裏付けなしにはできない周年事業です。

その後質疑応答に移り、「研究推進/支援担当者(URAなど)のための研修セミナー」は終了いたしました。本セミナーが情報提供と意見交換にとどまらず、ご参加いただいたリサーチ・アドミニストレーターの方々と民間助成財団の研究助成担当プログラム・オフィサーの方々との間の人的、情報ネットワークの形成にもつながっていればと希望いたします。

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 2. セミナーご案内
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◎助成財団センター主催セミナーについてのご案内
Zoomでの開催を基本としています。在宅での受講も可能です。

(1) 公益法人(助成財団)の会計セミナー 実務編
【あらまし】
実務編では、決算を迎える前に公益法人会計の中でも、特に財団の皆様が知っておきたい特有のポイントを、お問い合わせを踏まえて分かり易く解説します。
―決算を迎える前に知っておきたいことがあるー
第1部「認定法における財務三基準と会計の考え方」について
第2部「公益(財団)法人の財務諸表等と定期提出書類の作成ポイント」「電子申請の入力手順」について
【日時】
4月18日(火)10:00~16:15
※ 第1部(10:00~12:00)のみ、または第2部(13:00~16:15)のみのご参加も可能です
【講師】 
税理士法人出塚会計事務所 公認会計士 小林敬先生
https://www.kaikei-home.com/dezuka/
【対象者】
初心者から管理職の方まで、ご参加をお待ちしております。
主として公益法人(助成財団)対象としていますが、公益移行を目的とされている一般財団法人の方にも有用な内容となっています。
【参加費】
(全てテキスト代含む税込み価格)
会員:12,000円(第1部のみ7,000円・第2部のみ8,800円)
非会員:18,500円(第1部のみ10,000円・第2部のみ12,000円)
【詳細】

【WEB申込】
https://pro.form-mailer.jp/fms/8928f905250997

(2) 助成実務セミナー(4月) (Zoom開催)
【あらまし】
主として助成事業の経験が浅い運営責任者ならびに実務担当者を対象として、助成事業に関する基本的な知識とノウハウを目的に助成財団センター理事 渡辺元が分かり易く講義をいたします。(1回ごとのご参加も可能です)
【対象者】
助成事業の立ち上げ責任者、運営責任者、担当者、財団のプログラム・オフィサーならびに伴走支援者、NPOの経営者ならびにマネジャーや現場スタッフ、中間支援の方など
【日時】
・第1回:4月5日(水) 14:00~16:30
テーマ「民間助成財団および助成業務について」
・第2回:4月12日(水) 14:00~16:00
テーマ「助成事業を運営するために-助成事業とは何か、その運営留意-」
・第3回:4月19日(水) 14:00~16:00
テーマ「助成事業のフォローアップ-意義、実施方法、情報の活用-」
・第4回:4月26日(水) 14:00~16:00
テーマ「助成事業をどのように組み立てるか」
【費用】
助成財団センター会員団体:6,000円(税込)/助成財団センター非会員団体:9,000円(税込)
※ 第一回のみ 会員団体:6,600円(税込)/非会員団体:9,900円(税込)
会員セット参加費:23,000円(税込)もご利用ください
【詳細】

【WEB申込】
https://pro.form-mailer.jp/fms/e1e81902257632

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3. センターからのお知らせ
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(1)「助成財団センター・レポート 日本の助成財団の状況(2022)」が刊行されました。
現在の社会状況に鑑みて、長年ご愛読いただいた「助成財団要覧」をアップデートしたのが本書です。現在の民間助成財団へ対する期待、その動向、コロナ禍の下での活動、民間助成財団の一覧などの貴重な論考と最新の情報が収められています。民間助成財団の状況を俯瞰されたい方には必読の書籍です。

ご購入の際には、下記からお求めください。定価は、1,870円となります。

https://www.tokyo-kansho.co.jp/asp/book/book_detail/?id=0de12c8daf257f70cd907750051debdf

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★ ご寄付のお願い https://www.jfc.or.jp/donation/
助成財団センターでは当センターの事業活動にご理解とご賛同をいただき、是非ご寄付をお寄せくださいますよう心よりお願い申し上げます。
★ 会員募集中 https://www.jfc.or.jp/recruitment/
当センターの中間支援組織としての果たすべき役割、責任は極めて大きいものと自覚しておりますが、皆さまのご参加とご協力があってこそのものです。
多くの皆さまに会員として当センターを支えていただきたく心よりお願い申し上げます。
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JFC e-mail newsletter No.33
編集・発行 公益財団法人 助成財団センター
発信日 2023年3月18日
編集・発行人 花崎 和彦
公益財団法人 助成財団センター
〒160-0022 新宿区新宿1-26-9 ビリーヴ新宿4F
TEL:03-3350-1857 FAX:03-3350-1858
URL:https://www.jfc.or.jp
Twitter:https://twitter.com/GIC7E8xM9r1islT
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