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NO.34 花崎専務理事からの新年度のご挨拶をお伝えいたします

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花崎専務理事からの新年度のご挨拶をお伝えいたします
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(2023/4/14(公財)助成財団センター発行)

【事務局冒頭メッセージ】 

4月に入り、新たな社会人の姿が見られます。今年は、新入社員が一堂に会して入社式を開催された会社が多いようです。コロナ禍を乗り越えた、リアル入社式での企業トップのメッセージにはメディアも注目しており、さまざまな社長の挨拶が報道されています。

内容としては、コロナ禍を顧みてのメッセージが多かったようです。もちろん、SDGsなども多くありましたが、急速に進展したオンラインなどの環境を背景として、コロナ禍で難しくなったもの、中でも、「現場」「現物」を大切に、更に「チャレンジ」してほしいというメッセージを語られる方が多かったように感じました。特に、コロナ禍により、大学生活の大部分をオンライン講義で過ごした新入社員にとって、企業トップのリアルなメッセージは心に響くものがあったと思っています。
これから、ご紹介する入社式での社長のご挨拶には、社会人としての第一歩「気持ちをも新たに」という人生の節目を感じさせるものです。

初めに「現場を大切に」のメッセージです。

By 丸紅株式会社 代表取締役 社長 柿木真澄 様
『現場を大事にする』ことです。オフィスにいるだけでは、現場の課題、社会やマーケットの変化を見つけることは出来ません。皆さんもぜひ足しげく現場に通って、先輩たちのやり方を観察し、顧客の話に耳を傾け、今そこで何が起きているのか、本当の課題は何か、常に五感を研ぎ澄ませて感じとってください」

また、AI社会での心構えを説く社長もおられます。

By 三井物産株式会社 代表取締役 社長 堀健一 様
「もう1つ大切なことは、謙虚な心です。成長は謙虚な心から生まれます。ビジネスパーソンとして現場に何度も出向き、五感を働かせて何が本質なのかを考え抜く、同時に将来についてイマジネーションを働かす。我々がAIを使いこなしたとしても、この部分は志ある人間がやっていくことだと思います」

最後は、やはり、新社会人として「チャレンジしてほしい」メッセージです。

By 株式会社近鉄エクスプレス 代表取締役 社長執行役員 鳥居伸年 様
当社の社員になられた今、是非、多くの物事にチャレンジをしてください。チャレンジをし、自身で実体験、実経験を積むことによって得る価値観はその後の糧になり、たとえチャレンジした時はムダと感じる事であったとしても、必ず、将来において大きな財産となります。

 By 日産自動車株式会社 取締役、代表執行役社長兼CEO 内田誠 様
「最後は『失敗を恐れず、何事にもチャレンジしてほしい』ということです。
・・・挑戦してもすぐには結果が出ず、何度も挑戦し、初めて答えが得られるケースも多く出てくると思います。ただ、私はそうして得られたものこそ大きな価値があると思っています。

チャレンジには失敗はつきものですが、第一歩では許されると思います。新社会人のみならず、新しい見方、新たな着想や発想から、思い切ってチャレンジする皆さまに、僭越ながら、この言葉をお送りします。

by Samuel Beckett
Ever tried. Ever failed. No matter. Try Again. Fail again. Fail better. またトライしてみろ。またしくじってもいい。前より上手に失敗すればいい。

INDEX・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1. 花崎専務理事からの新年度のご挨拶
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2.セミナーご案内
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3. センターからのお知らせ
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 1.  花崎専務理事からの新年度のご挨拶
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2023年度のご挨拶を申し上げます。2020年初頭にコロナ禍が中国武漢で始まって以来およそ3年間が過ぎ、世界の多くの人を苦しめた歴史的な感染症もようやく収束に向かいつつあるようです。ソーシャル・ディスタンス、マスク、出入国の制限といった様々な制限も緩和されていくこととなるでしょう。3年ぶりにお花見を楽しんでいる風景も街で見かけます。

振り返ってみますと、2020年にコロナ禍が日本を直撃した際に、私たち助成財団センターも対応に忙殺されました。言うまでもなく、最も優先順位が高かったのが、DX化です。これまでは、リアルに開催していた役員会や研修会などをオンラインへと移行するには、手狭なセンターの事務所に一種のスタジオ機能を持たせる必要がありました。その空間を確保するために、内部に所蔵されていた膨大な古い書籍と資料を数週間に亘って役職員総出で処分し、併せて事務所の大改装を行いました。これは期せずして、助成財団に関するペーパーベースの書籍や資料の収集を一つの目的としていた、センター発足時の残滓を払しょくすることにもつながりました。「禍を転じて、福となす」という格言がありますが、大量の紙資料に物理的にも、心理的にも縛られていたセンターが、それを振り捨ててDX化を一気に進める契機にコロナ禍はなりました。

さらに、私たちの意を強くしたのは、IT部門を統括していた両角シニア・エンジニア(現理事・事務局長)を中心に進めていた「助成団体ポータルサイト“助成情報 navi”」の立ち上げプロジェクトです。このポータルサイト・プロジェクトは、助成金を求める方々と助成金を提供する助成財団との間のマッチングを促進するためには何としても実現しなければならないものでした。しかし、センターの財政的な体力のみでは及ばない予算規模です。これを補うために、2020年の初夏から会員財団の皆さまを対象にご支援をお願いさせていただきました。コロナ禍の下でのパニック的な空気と経済の収縮が顕著な時期でしたから、果たしてどのような反応をいただけるかと戦々恐々としておりました。が、実に嬉しい見込み違いです。当初では、1900万円を目算していたのですが、何と70以上の財団から約2,400万円の助成金、寄付をいただくことができました。皆さまの厚いお志を感じ取ることができ、私たちにとって何よりも大きな励ましとなりました。

おかげさまで、「助成団体ポータルサイト“助成情報 navi”」は昨夏から本格的な稼働が開始しております。これによって、コロナ禍の激しい波が何度となく襲う中でも、助成財団センターのミッションである「それぞれの民間助成金に託された想いを受け止め、助成希望者と助成団体を相互につなぎ、より良い社会の形成に貢献する」に向けて大きな一歩を踏み出すことができました。そして、これに甘んじることなく、このポータルサイトのより一層のアップグレードと、さらなる利活用に向けて、調査研究を積み重ねていきたいと考えます。

歴史に残るような過去3年間を振り返りますと、センターがこの困難な時期を乗り越えることができたのは、会員財団の皆さまのお力添えのおかげとしか言いようがありません。改めて御礼申し上げます。その一方で、視線を前に切り替えますと、2025年には助成財団センター設立40周年を迎えます。これに向けて、そして次なる節目である設立50周年も視野に入れながら、助成金を求める人々と助成財団という双方のステークホルダー、更には社会全体に向けて、実に微力ではありますが、一層の貢献をしていきたいと願っております。皆さまの温かくも厳しいご指導をいただくことができれば幸いです。

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2. セミナーご案内
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◎助成財団センター主催セミナーについてのご案内
Zoomでの開催を基本としています。在宅での受講も可能です。

(1) 公益法人(助成財団)の会計セミナー【実務編】ー決算書作成・定期提出書類に備えてー 
◆あらまし◆
◇ 実務編では、現在進行形の決算業務について、公益法人会計の中でも、特に財団の皆様が知っておきたい特有のポイントを分かりやすく解説します。
第1部(午前)「認定法における財務三基準と会計の考え方」を解説
第2部(午後)「公益(財団)法人の財務諸表等と定期提出書類の作成ポイント」「電子申請の入力手順」を数値例をもとに学習します。
◆日時◆
4月18日(火) 10:00~16:15
5月8日 (月) 10:00~16:15へと変更になりました。
 【Zoomを使用してのオンラインセミナー】
※ 第1部(10:00~12:00)のみ、または第2部(13:00~16:15)からのご参加も可能です
◆講師◆ 
税理士法人出塚会計事務所 公認会計士 小林敬先生
https://www.kaikei-home.com/dezuka/
◆対象者◆
初心者から管理職の方まで、ご参加をお待ちしております。
主として公益法人(助成財団)対象としています。
公益移行を目的としている、一般財団法人の方にも有用な内容となっています。
◆参加費(全てテキスト代含む税込み価格)◆
会員:12,000円(第1部のみ7,000円・第2部のみ8,800円)
非会員:18,500円(第1部のみ10,000円・第2部のみ12,000円)
◆詳細◆

◆WEB申込◆https://pro.form-mailer.jp/fms/8928f905250997

(2) 助成実務セミナー(5月) (Zoom開催)
◆あらまし◆
主として助成事業の経験が浅い運営責任者ならびに実務担当者を対象として、助成事業に関する基本的な知識とノウハウを目的に助成財団センター理事 渡辺元が分かり易く講義をいたします。(1回ごとのご参加も可能です)
◆対象者◆
助成事業の立ち上げ責任者、運営責任者、担当者、財団のプログラム・オフィサーならびに伴走支援者、NPOの経営者ならびにマネジャーや現場スタッフ、中間支援の方など
◆日時◆
5月10日(水) 14:00~16:30 
テーマ1:「民間助成財団および助成業務について」
5月17日(水) 14:00~16:00
テーマ2:「助成事業を運営するために-助成事業とは何か、その運営留意」
5月24日 (水)14:00~16:00
テーマ3:「助成事業のフォローアップ-意義、実施方法、情報の活用-」
5月31日(水)14:00~16:00
テーマ4:「助成事業をどのように組み立てるか」
◆詳細(含む受講費)◆

◆WEB申込◆https://pro.form-mailer.jp/fms/07c70ae9252727

◎助成財団センター事務局セミナーについてのご案内

(3) NPO支援財団研究会 2023春 WEBシンポジウム 
「春の助成金応募シーズン到来。プログラムの狙いを理解して提案力を高めよう!~各助成財団の募集事業の紹介とよりよいパートナーシップの構築のために~」
◆あらまし◆
NPO支援財団研究会は、NPOと助成財団のより良いパートナーシップ構築に向けて、全国でシンポジウムを開催してきました。
春(4月~6月)は、多くの助成財団が助成金を公募する時期となります。
NPOの皆様は、助成財団とのパートナーシップを発展させるために、最適の助成プログラムを見つけ出し、よりよい企画を提案したいところです。同時に、助成財団は、助成プログラムの趣旨を的確に理解してもらい、より質の高い応募をしていただき、パートナーシップを築くことを願っています。
そこで、春募集の財団の助成プログラムを紹介するとともに、その狙いや期待するポイントをしっかりお伝えし、NPOの皆様の企画の一助になればと考えています。また、春募集の助成プログラムに加え、今年後半の助成プログラムも紹介します。
助成金申請を検討されているNPOの皆様には必聴の内容となっています。
ぜひ、ご参加ください!
◆日時◆
2023年4月27日(木) 13:00~15:30
◆参加費◆
無料
◆形式◆
Zoomウェビナー
◆詳細・申込み◆  
peatixにてお申込みくださいhttps://20230427nposympo.peatix.com/

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3. センターからのお知らせ
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(1)「 助成財団センター・レポート 日本の助成財団の状況(2022)」が刊行されております。

現在の社会状況に鑑みて、長年ご愛読いただいた「助成財団要覧」のコンテンツをアップデートしたのが本書です。現在の民間助成財団へ対する期待、その動向、コロナ禍の下での活動、民間助成財団の一覧などの貴重な論考と最新の情報が収められています。民間助成財団の状況を俯瞰されたい方には必読の書籍です。
ご購入の際には、下記からお求めください。
定価は、1,870円となります。https://www.jfc.or.jp/handbook2022/

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★ ご寄付のお願い https://www.jfc.or.jp/donation/
助成財団センターでは当センターの事業活動にご理解とご賛同をいただき、是非ご寄付をお寄せくださいますよう心よりお願い申し上げます。

★ 会員募集中 https://www.jfc.or.jp/recruitment/
当センターの中間支援組織としての果たすべき役割、責任は極めて大きいものと自覚しておりますが、皆さまのご参加とご協力があってこそのものです。
多くの皆さまに会員として当センターを支えていただきたく心よりお願い申し上げます。
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JFC e-mail newsletter No.34
編集・発行 公益財団法人 助成財団センター
発信日 2023年4月14日
編集・発行人 花崎 和彦

公益財団法人 助成財団センター
〒160-0022 新宿区新宿1-26-9 ビリーヴ新宿4F
TEL:03-3350-1857 FAX:03-3350-1858
URL:https://www.jfc.or.jp
Twitter:https://twitter.com/GIC7E8xM9r1islT

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