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No.17 エネルギー、そして環境の角度から見るSDGsの重要性

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エネルギー、そして環境の角度から見るSDGsの重要性
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(2021/11/5(公財)助成財団センター発行)

<事務局冒頭メッセージ>

先月、首都圏で東日本大震災以来の地震が発生しました。緊急地震速報のけたたましい音とともに、大きな揺れを感じ、久しぶりに全身に緊張を覚えました。皆さま影響はございませんでしたでしょうか。その後、被害はなかったのかと、深夜までTVでニュースを見ておりましたが、次々と写し出される主要な駅や空からの様子は、地震とは別の恐しさを感じさせるものでした。深夜にもかかわらず煌々と明るい照明の中、にぎやかな街は真昼のようで、まさに不夜城そのものです。

SDGsのNO.7は「エネルギー」です。「すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的なエネルギーへのアクセスを確保する」と言う目標が掲げられています。この目標に向けて各国でCO2の削減が唱えられる中、このところエネルギー不足の問題を多く耳にします。レバノンの全土での停電や、英国のエネルギー価格高騰、ドイツとロシアの共同開発によるノルドストリーム2の完工問題、CO2の削減を急ぐ中国の天然ガス爆買い問題など。それぞれの国の環境問題への対応は、多くが外交問題や政治的な駆け引きに使われています。ドイツでは真冬にブラックアウトが発生するのではないか、今年の冬を無事に越すことが出来るのかを心配するまでになっているとのことですが、その影響はやはり市民を直撃するものです。今まさにCOP26が英国で開催されていますが、日本にとっても対岸の火事ではなくなってきています。

天然ガスは、あと400年はもつと言われています。しかし今から400年前を考えると徳川家康が江戸幕府を開いたころです。それは決して未来永劫と言える長い年月とは思えません。これからは車も電気で走る時代となると、ますます電気を生み出すエネルギーは沢山必要になります。再生エネルギーが取って替わる世の中になれば良いのですが、知識が無いなりにもなかなか難しいのではないかと感じています。

もしかすると、画期的な技術革新で世界は変わるかもしれません。しかし、それより、今を生きる私たちにできることも沢山あるはずです、未来の責任は私たちにあります。

センターの会員の皆様には、環境問題に携わり、助成をされている団体様も数多くいらっしゃいます。私たちも意識を高く持ち、人任せにせず、少しでもできることを共に進めていくことが出来ればと思います。

この号では、SDGs、その中のエネルギーや環境という喫緊のイシューの重要性を鑑み、かねてから取り組んでおられる団体の1つである、(公財)SOMPO環境財団の西脇芳和専務理事様から、ご寄稿をいただきました。ご一読いただければと願います。

INDEX・・・・・・・・・・・・・・・・・
1.SDGsの視点からのSOMPO環境財団の取組について
~ 木を植える人を育てる ~
公益財団法人 SOMPO環境財団 専務理事 西脇 芳和
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2.2021年度「助成団体データベース」調査表へのご回答のお願い
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3.お知らせ
◎「助成財団センター主催セミナー(Zoom開催)」について他
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1.SDGsの視点からのSOMPO環境財団の取組について
~ 木を植える人を育てる ~
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公益財団法人 SOMPO環境財団
専務理事 西脇 芳和

SDGsの17の目標はすべて相互に関連しあっていると言われています。中でも「目標7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに」は、貧困・飢餓をなくし安全で健康な社会を構築する(目標1~4)ために不可欠な取り組みであることはもちろん、気候変動や生物多様性等の人類の存続に必要な地球環境の保全(目標13~15)にも関係しています。

一方で、化石燃料に頼って経済を成長させ、便利で豊かな社会を構築した先進国にとって、短期間で脱炭素、クリーンなエネルギーへ転換することは決して容易ではありません。実現のためには、現在の生活が持続可能でないという事実をしっかり認識すること、そして、将来世代に問題を先送りしないため今行動する強い意志と実行力が必要となるでしょう。

私たちSOMPO環境財団では、持続可能な社会実現のためには、現在の社会課題を自分事として認識し、変革のための行動に移せる「環境人材」を育成することが何より重要であると考え、2000年から、地球の将来を担う学生に対してNPOでの長期インターン機会を提供する「CSOラーニング制度」*を主業務の一つとして開催してきました。現在修了生は1,100名を超え、2019年からはインドネシアでも実施しています。

*大学生・大学院生の方に環境問題に取り組むCSO(市民社会組織、NPO・NGOを包含する概念)で8ヶ月間のインターンシップの経験と奨学金を提供する制度

また、1993年から損害保険ジャパンと日本環境教育フォーラムとの協働で開催を継続している「市民のための環境公開講座」では、今年度のパート1にて「 気候変動とエネルギーの転換」をテーマに取り上げ、一般市民の皆様ともわかりやすくエネルギー問題を共に考えていく講座を3回実施しております。

SDGs達成のためにこれからも、環境課題の事実をしっかり認識し、自ら行動できる環境人材の育成、即ち「木を植える人」を育てていきたいと考えています。

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2.2021年度「助成団体データベース」調査表へのご回答のお願い
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助成財団の皆さまには、毎年、「助成団体データベース」に関する調査にご協力を賜り、感謝申し上げます。
2021年度「助成団体データベース」調査(9月24~27日:調査表の発送、10月22日:インターネットでの回答締切、10月22日:郵送での回答締切)について、残念ながらご回答を頂いていない助成財団の皆さまが多数おられます。

今年度はシステムの切り替えに伴い、例年よりもご依頼が遅くなり、ご迷惑をお掛け致しました。既に助成金の募集が終了されている場合にも、最新データへの更新をお願いします。 

皆さまに入力いただいたデータ情報は、来年早々には、「助成情報検索ポータルサイト“助成情報navi”」にて即時反映・発信・検索が可能になり、助成金を必要としている方々に最新の情報をお届け出来るようになります。
その公開に合わせて、貴団体の情報も公開していただきたく、この機会に基本情報だけでもご登録をお願い申し上げます。

締切を延長しておりますので、11月15日(月)までに、インターネットでの回答、もしくは 郵送でご回答くださいますようお願い申し上げます。
テレワークなどの影響により、11月15日(月)までのご回答が難しい場合や、調査表が見当たらない場合は、ご連絡をお願いいたします。

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3.センターからのお知らせ
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◎助成財団センター主催セミナーについて
新型コロナウィルス感染症対策のため、皆さまの安全確保を最優先に考え、Zoomでの開催を基本としています。在宅での受講も可能です。

**助成実務セミナー (11月) ーZoom開催ー
<あらまし>
主として助成事業の経験が浅い運営責任者ならびに実務担当者を対象として、助成事業に関する基本的な知識とノウハウを目的に助成財団センター理事 渡辺元が分かり易く講義をいたします。(1回ごとのご参加も可能です。)
<対象者>
助成事業の立ち上げ責任者、運営責任者、担当者、
財団のプログラムオフィサーならびに伴走支援者、
NPOの経営者ならびにマネジャーや現場スタッフ、中間支援の方など
<日時>
11月10日(水) 14:00~16:00
テーマ2:「助成事業を運営するために-助成事業とは何か、その運営留意-」
11月17日(水) 14:00~16:00
テーマ3:「助成事業のフォローアップ-意義、実施方法、情報の活用-」
11月24日(水) 14:00~16:00
テーマ4:「助成事業をどのように組み立てるか」
※ テーマ1:「民間助成財団および助成業務について」はすでに終了いたしました。

詳細:http://www.jfc.or.jp/wp-content/uploads/2013/04/202111kenshu.pdf

◎新入会員のご紹介
公益財団法人 みずほ福祉財団さま、公益財団法人 ひょうごコミュニティ財団さまにご入会賜りました。心より感謝申し上げますとともに、今後とも情報提供に務めさせていただきます。

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★ ご寄付のお願い http://www.jfc.or.jp/profile/donation/
助成財団センターでは当センターの事業活動にご理解とご賛同をいただき、是非ご寄付をお寄せくださいますよう心よりお願い申し上げます。

★ 会員募集中 http://www.jfc.or.jp/profile/collection/
当センターの中間支援組織としての果たすべき役割、責任は極めて大きいものと自覚しておりますが、皆さまのご参加とご協力があってこそのものです。
多くの皆さまに会員として当センターを支えていただきたく心よりお願い申し上げます。
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JFC e-mail newsletter NO.17
編集・発行 公益財団法人 助成財団センター
発信日 2021年11月5日
編集・発行人 田中 皓

公益財団法人 助成財団センター
〒160-0022 新宿区新宿1-26-9 ビリーヴ新宿4F
TEL:03-3350-1857 FAX:03-3350-1858
URL:http://www.jfc.or.jp
Twitter:https://twitter.com/GIC7E8xM9r1islT

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